Q1. 災害時・特に水害の時に家の電気を守る方法はありますか?
1戸建ての家では、1階の床下浸水、床上浸水、1階(2階の床下)と大きく違います。マンションでしたら、1階のお部屋の方は同じ事です。
電気を使える状態で、水害をしのげるのとしのげないのではかなり違います。
まず、お家の電気分電盤の小さいブレーカ1個ずつ切ると何処が消えるかご存じですか?
時間があるときご家族みんなで、ブレーカー1個ずつ切ってみて調べておくといざというとき非常に役に立ちます。
水害時、コンセントなどに水が被ると分電盤の大きいメインブレーカー(一番左の大きいブレーカー)漏電をしたと検知して切れてしまいお家全部が停電してしまいます。
床下浸水では、お家の外のコンセント(外で電気を使った延長コード、コンセントに繋がった電気工具が水につかり漏電症状を引き起こすことがあります。)
お家の電気分電盤の小さいブレーカで外部のコンセントの回路を知っていれば切ることでお家全体停電を防げます。
同様に床上まで水が上がってきそうなときは、1階の床に近いコンセント回路を切っておくことです。
床に近いコンセントと照明器具の回路が同じ場合は、照明が使えない状態になっても我慢です。
2階建てのお家ならば、1階の全てを切って2階を助けることです。
床に延長コードを這わせているのなら、コンセントから延長コード外してしまいましょう。
家電製品で水没しないように助けることが出来るものは、水没さえしなければ使えます。
助けにくい、冷蔵庫。(現代のお家ではコンセントは高い位置にあります。)冷蔵庫は殆どの場合、冷蔵・冷凍機能の電気機械部分は足元にあり、水没すると故障します。
コンセントは水没しなくても、冷蔵庫の足元高さがつかると漏電して故障してしまいます。
コンセントを抜いておくことをすすめます。(扉を開けなければ6時間は冷気を保てるそうです。)
1階部分が全て水没するような勢いなら、電気の盤の回路全て切りましょう。そのような災害時は、電力会社の送電も停止します。
でも殆どの場合、電力会社の送電停止前に分電盤が水につかると分電盤内で漏電と同じ状態になり全体停電になります。稀にメインブレーカー(一番左の大きいブレーカー)が動作せず進入した水に瞬間ですが電気が流れ、感電することもあり注意が必要です。
水が引いた後、電力会社も送電を開始します。
分電盤が水につかると殆どの場合、ブレーカー内に水や、ゴミ、土が入り、ブレーカー内部のショート状態で使い物になりません。取替が必要になります。
このショート状態で電気を受けると、火花が出て火災の原因になります。
災害時には、そこまで気が回らず見落とすことがあることですが、先に対処することで2次災害は防ぐことが可能です。